もぐ日記

比較的地味な女医の日々

お金がなくなってイライラする心を鎮める

新年早々、反省したのは、最近

「自分に対しても、他人に対してもケチになっている」こと。

秋〜年明けにかけて結婚式がかなり立て続けにあり、行くたびに3万円飛んでいくので、ヘアセットだ、着付けだ、とここまでtotalにかかったお金を考えると本当に悲しく、また友人の幸せのためのお金だというのに、払うのを渋っている自分にイライラして、本当に嫌だった。

なんでこんなにケチなんだ?イライラしているんだ?と振り返ってみると、友人はただ一緒に楽しく過ごすだけの相手、別に助けられてないし、そんなに感謝の気持ちもないといった認識をしていたことに気がついた。とてもショックだった。いつからそんなに私は傲慢になったんだ。

今回行った研修医時代の同期、そして高校友人、どの人にもみんないろいろな形で助けられた。研修医のときは、当直を一緒に乗り切ったり、当番を変わってもらったり、一緒に手技を練習したり、そんな大事なことを忘れてしまっていた。人からされた嫌なことはずっと覚えているのに、良かったことは、記憶の底に埋もれてしまっている。

別になにか助けられたとかじゃないけど、ご飯を一緒に食べて時間を楽しく過ごせた、とかそういう小さいことも本当は感謝することなんじゃないか。

2月にもまた結婚式がある。予め、お金を口座から引いておくと心のダメージが低いことに気がついたので、もうすでに引き出して手元 準備してある。ご祝儀袋にそのお金を入れるとき、その子にしてもらった嬉しかったこと、ありがたかったことにふと思いを巡らせてみた。不思議とイライラしたり悲しくなったりしなかった。

多分、私が傲慢になったターニングポイントは、国立の医学部に現役で受かってしまったところなんじゃないかなあとふと思った。受験勉強はずっと、一人でやっていて、一人で粛々とやって、あまり友人にも相談とか励まし合ったりとか、そういうことなしに一人でやり遂げた、一人で何でもできるんだ、という奢る傾向になったんじゃないかな。

昔助けてもらった中高の友人とかとは疎遠になりつつあり、どうしても今はお互いに話たいことがある同僚とか、上司とか?そんな人たちとの関係ばかり深くなる。良い人間関係は維持するのには手間も時間もかかるので、最近はお金にも困らなくなったこともあり、どうしても物質的なもので、心を満たしがち。でも、少し、昔の友人たちの集まりに年明けから顔を出すようにしている(こういうのを企画してくれる人にも感謝だよね)。地位とか名誉とか財産よりも、周りに良い人間関係を持っている人が最終的には幸福であることが統計上示されているというTEDの有名なスピーチがある。

決して誰にでも当てはまることではないけど、やってみてもいいんじゃないかな、とこれにも後押しされるような形で、友人関係のメンテナンスに勤しんでいる。